三重県指定伝統工芸品 | ||
三重県では、全国に誇りうる優れた伝統工芸のうち、産地規模が小さいために国の指定を受けることができない工芸品を「三重県の伝統工芸品」として指定しています。 |
本項目は「今はなき伝統工芸」となっています。
神宮の門前町として栄えた伊勢には神職の調度類の製作、補修の仕事が数多くありました。その一つ、浅沓は代々神官の浅沓師として仕えた伊勢市桜木町の久田家(ひさだけ)が担っており、現在は後継の西澤利一氏が伊勢でただ一人の浅沓師としてその伝統を守っています。
西澤氏が仕上げる浅沓は気品あふれる漆黒の塗りと深みのある光沢が身上。木型に和紙を柿渋・蕨粉(わらびこ)で幾重にも張り合わせ、塗りと磨きを繰り返していきます。二十超の工程を経る丁寧な仕上げのため一般の漆塗りと違い刷毛痕は見られず、漆を塗り重ねるため湿気にも強く、頑丈です。
伝統工芸品名 | 浅沓(あさぐつ) |
使用時代 | 江戸~現在 |
使用材料 | 和紙・柿渋(かきしぶ)・蕨粉(わらびこ)・桐板・砥の粉(とのこ)・地の粉(じのこ)・生漆(きうるし)・蠟色漆(ろいろうるし) |
特徴 | 和紙による一閑張り型作り、本堅地蠟色塗立(ほんかたじろいろぬりたて)仕上げ |